主は生きておられる  アレルヤ!!

 その日 −

その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、「あなた方に平和があるように」と言われた。そう言って、手とわき腹とをお見せになった。弟子たちは、主を見て喜んだ。(ヨハネ20・19−20)

2000年前のあの日も、いつもの日と同じ夕方が近づいてきていた。が“その日”は、『高い所から(ルカ1・78)新しい太陽、『沈むことのない暁の星、キリスト(復活賛歌)の復活によって、新しい創造の初めの日であった。『見よ、わたしは万物を新しくする(ヨハネ黙示21・5) “その日”はもはやただの日曜日ではなく、「主の日」、“Dies Dominica”と呼ばれることになる。

今の日本で、イ-オン(AEON)と呼ばれるチェーン店がありますが、その名前AEONはこの世、つまり宇宙の 初めからの世を意味する言葉です。しかしキリストの復活は、「この世」を超える新しい世の始まりの訪れを告げ知らせます。復活されたイエズス様のおかげで、この世にあるいのちを超えるいのち、つまり、神さまのもとにあるいのちとのつながりが実現されることになりました。

二つのイ-オン(AEON)―宇宙の初めからの世とこの世を超える新しい世―つまり地と天のつながりを示すその日は、まことの新しい世界の始まりを告げるものです。これこそ福音(世界のためのGood News)です。これこそ、まことの平和をもたらす出来事です。

使徒パウロは、この福音について次のように語っておられます。『しかし、あわれみ豊かな神は、わたしたちをこの上なく愛してくださり、その愛によって、罪のために死んでいたわたしたちをキリストと共に生かし、・・・キリスト・イエスによって共に復活させ、共に天の玉座に着かせてくださいました。こうして、神は、キリスト・イエスにおいてわたしたちにお示しになった慈しみにより、その限りなく豊かな恵みを、来るべき世に現わそうとされたのです。事実、あなたがたは、恵みにより、信仰によって救われました。このことは、自らの力によるのではなく、神の賜物です。(エフェソ2・4-8)

こういうわけで、私たちも“この日”が続く限り、喜び、また祝福のことばを繰り返します。

主の復活のよろこびが、あなたの上にもありますように!

カトリック百合ヶ丘教会主任司祭  マリオ・ビアンキン 神父

 


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