もみの木の小枝で作った輪に4本のろうそくをたてたアドヴェントクランツ(リース)と呼ばれている飾り
は、もともとドイツ東部のルター派のもとで始められ、16世紀頃から次第に他のプロテスタント、カトリ
ックの信者の間に広がりを見せた家庭的な習慣です。
待降節の第1主日から日曜ごとに1本ずつ点火して4本目までくると、クリスマスはもう数日後になりま
す。これは、家庭全体で心の準備をしながら、指折り数えて主の降誕を待つためのしるしということが
できます。この飾りは家庭的な習慣であり、典礼法規で規定されているものではありません。
待降節のろうそくのシンボル
アドヴェントクランツの輪は、神の民が待ち望んでいた救い主の訪れの「時が満ちた」ことを示してい
ます。これはまた、救いのわざを成し遂げて復活したキリストが、終末のときに「勝利の栄光の王」とし
て再び来られることを表わす王冠のシンボルでもあります。
このように待降節のろうそくは、特にアブラハムの時代から神の民の中で救い主の到来を待ち望む
信仰の光が灯されてきたことを表わすと同時に、私たちの心が王であるキリストの再臨を待つ希望の
光で照らされていることを示しています。
片付けの時期
待降節を有意義に過ごすための工夫として始まったアドヴェントクランツは、主の降誕の夜半のミサ前
に、片付けます。その後はまことのいのち、まことの光であるキリストをあらわすクリスマスツリーが
それに代わるものとなります。
百合ヶ丘教会では
昨年より待降節第3主日に、ピンク色のろうそくを用いています。「ローマ・ミサ典礼書の総則」(305)
で「待降節には、この季節にふさわしい節度を持って、祭壇を花で飾ることが出来る。ただし、主の
降誕の満ちあふれる喜びを先取りしないようにする」と指摘し、「待降節第3主日は主の降誕が間近
にせまっているよろこびを控えめに表わすため、ばら色の祭服を用いることができる」(346)としていま
す。